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振袖豆知識

2026.04.10 

成人式でなぜ振袖を着るの?

卒業式や成人式では当たり前のように見かける振袖ですが、その歴史について深く考えたことがある人は意外と少ないかもしれません。日常的に着るものではないため、晴れの日に女性がまとう華やかな着物というイメージが強いのではないでしょうか。

振袖の始まりは、さかのぼると江戸時代にあるとされています。もともとは子どもや未婚女性が着る、袖の長い小袖として誕生しました。当時から振袖は未婚女性の正装として扱われていたのです。

江戸時代には、18歳で元服を迎え、大人になるための儀式が行われていました。これは現代の成人式に近いものといえます。その際、親が娘の新たな門出にあたり、人生の心構えを伝え、励ましながら振袖を着せるという風習があったとされています。

振袖には、身を清め、心身ともに成長して成人を迎えたことを氏神様へ感謝するという意味が込められていました。そして儀式の最後には、振袖の袂を切って縫い直し、袖丈いっぱいの留袖に仕立て直すという習わしもあったそうです。

では、振袖と留袖の違いは何でしょうか。初期の振袖の袖は約55cmと、現在に比べてかなり短いものでした。しかし時代が進むにつれて袖は次第に長くなり、振袖が生まれた頃に見られた形は、現在では留袖として認識されています。既婚女性が着用する着物として知られているものです。

このように、振袖と留袖は本来の意味から少しずつ変化し、現在では袖の長いものを振袖、短いものを留袖と呼ぶようになりました。